英語のおしゃれな名言を教えます!(英語文法解説付)

stasta2111

英語を学ぶ過程で、単に文法や語彙を覚えるだけではなく、その言語を通じて文化や哲学を深く理解することも大切です!

この記事では、英語圏の著名な文学作品や著者、歴史的人物から選んだ、心に響くおしゃれな名言をいくつかご紹介します!

文法の解説も加えますので、英語学習に役立てていただけると幸いです

“To be or not to be, that is the question.”

「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」

おそらく英文学で最も有名な一節とも言われています。

シェイクスピアの『ハムレット』からの引用です。人生の意義や自己の存在を深く問うこの言葉は、永遠のテーマを象徴しています。

この言葉は、第三幕第一場で登場し、生きるべきか死ぬべきか、という人間の存在に関する根源的な問いを投げかけるものです。この独白は、文学史上最も有名な部分の一つとされています。

  1. To be or not to be: ここでの “to be” は動詞 “be” の不定詞形です。”to be or not to be” は、「存在するかしないか」という選択肢を提示しています。英語の不定詞は、動作や状態の一般的な意味を表すために使われることが多いです。この場合、生きる(存在する)ことと、生きない(存在しない)ことという、極めて基本的な選択肢を示しています。
  2. that is the question: “that” は先行する “to be or not to be” の選択を指しています。”is the question” で、「それが問題だ」と述べています。つまり、ハムレットが直面しているのは、この基本的な選択に対する決断を下すこと自体が「問題」または「核心」とされています。

“In the end, we will remember not the words of our enemies, but the silence of our friends.”

「結局のところ、私たちが覚えているのは、敵の言葉ではなく、友人の沈黙だ。」

人権活動家であり牧師でもあった(Martin Luther King Jr.)によって述べられたものと広く信じられています。この言葉は、困難な時期や不正に直面したときに、敵対者の言葉よりも、友人や味方の沈黙がより深い傷を残すという強力なメッセージを伝えています。

この名言は、社会的、政治的な闘いの中での忠誠と支持の重要性を強調しています。キング牧師は、公民権運動を通じて、人種差別に反対する声を上げることの重要性を何度も訴えました。彼の言葉は、不正に対して声を上げないことが、その不正を容認することに等しいという考えを示しています。

  1. In the end: このフレーズは、文の時制を設定します。「最終的には」「結局のところ」という意味で、話者が未来を振り返る時の状況を指します。
  2. we will remember: 「we」は一般的な「私たち」を指し、集団やコミュニティを含めた広い意味で用いられます。「will remember」は未来時制で、「覚えている」という意味です。ここでの未来時制は、将来における行動や状態の確実性を示しています。
  3. not the words of our enemies: 「not」はこのフレーズを否定しています。「the words of our enemies」は「私たちの敵の言葉」を意味し、敵から受ける批判や攻撃を指しています。この部分では、敵の言葉を覚えていないことを示しています。
  4. but the silence of our friends: 「but」は対比を示し、「しかし」や「だけど」と訳されます。「the silence of our friends」は「私たちの友人の沈黙」を意味し、ここでは友人や味方が支援を示さないこと、特に必要とされているときに声を上げないことを指します。
  5. 全体の構造は、対比(Contrast)の文法構造です。「not… but…」の形式を使い、一方の要素(敵の言葉)ではなく、もう一方の要素(友人の沈黙)が重要であることを強調しています。

3. “The only way to do great work is to love what you do.”

「素晴らしい仕事をする唯一の方法は、自分がやっていることを愛することだ。」

スティーブ・ジョブズが述べたものとして広く知られています。

スティーブ・ジョブズは、アップル社の共同創設者であり、彼の革新的なビジョンと製品は世界中のテクノロジーとデザインに深い影響を与えました。この言葉は、彼が生涯を通じて持っていた仕事に対する情熱と、その仕事を通じて達成しようとした卓越性を象徴しています。

この中心にあるメッセージは、成功と充実した職業生活を達成するための鍵は、自分が行っている仕事を心から愛することにあるということです。ジョブズは、人々が仕事に対して情熱を持つことができれば、彼らはそれを通じて偉大な成果を達成することができると信じていました。彼にとって、この愛は、困難に直面したときに持続するモチベーションの源泉であり、革新的なアイデアを追求し続ける力でした。

  1. The only way: このフレーズは「唯一の方法」という意味です。ここでは、特定の結果を達成するための単一の手段やアプローチを指しています。
  2. to do great work: 「to do」は不定詞の形で「~する」という意味で、ここでは動作や活動を指します。「great work」は「偉大な仕事」または「素晴らしい成果」と訳されます。全体として、「偉大な仕事をする」という意味になります。
  3. is to love: 「is」はbe動詞の現在形で、ここでは「~である」という意味です。「to love」も不定詞で、「愛する」という意味です。この部分では、「唯一の方法は~することである」という構造を作っており、この場合は「愛することである」となります。
  4. what you do: 「what」は関係代名詞で、「あなたがすること」全般を指します。「you do」は「あなたがする」という意味の簡単な主語+動詞の構造です。このフレーズ全体で、「あなたがする仕事」または「あなたが行う活動」という意味になります。

“It is never too late to be what you might have been.”

「あなたがかつてなり得たものになるには、決して遅すぎるということはありません。」

人々に希望を与え、自分の可能性を追求することを奨励するメッセージを伝えます。この言葉は、イギリスの小説家ジョージ・エリオット(本名メアリー・アン・エヴァンス)に帰されることが多いですが、正確な出典はしばしば議論の対象となります。エリオットは19世紀の著名な作家であり、『ミドルマーチ』などの作品で知られています。

この名言は、年齢や過去の失敗が自分の夢や目標を追求することに障害になるべきではないという考えを示しています。言葉は直接的でありながらも、その意味は深く、多くの人にとって励みとなります。このフレーズは、人生において、成し遂げたいことやなりたい自分があるならば、その方向に向かって進むためにはいつでも始めることができるという希望を示しています。

  1. It is never too late: この部分は、主語「It」に続いて、「is never too late」という述語が来ます。「never too late」という表現は、「遅すぎることはない」という意味で、時間的な限界を否定しています。つまり、いつでも始めることができるという意味になります。
  2. to be: 「to be」は不定詞で、「~である」という意味です。ここでは、なりたい自分になることを指しています。
  3. what you might have been: 「what」は関係代名詞で、この場合は「あなたがかつてなり得たもの」という意味になります。「might have been」は仮定法過去完了で、過去において実現可能だったが、実際には起こらなかった事態を示します。

“For every minute you are angry you lose sixty seconds of happiness.”

「あなたが怒っている一分間ごとに、幸せの六十秒を失っている。」

アメリカの詩人で哲学者のラルフ・ウォルド・エマーソンからのこの言葉は、怒りという感情が私たちの幸福から盗む時間について考えさせられます。ポジティブな視点を保つことの大切さを教えてくれるでしょう。

  1. For every minute you are angry: 「For every minute」は「毎分」「一分ごとに」という意味で、時間の経過を示しています。「you are angry」は「あなたが怒っている」という現在進行形で、怒りの感情がその時間に存在することを示しています。
  2. you lose sixty seconds of happiness: 「you lose」は「あなたが失う」という意味で、何かを得られなくなる状態を示します。「sixty seconds of happiness」は「幸福の六十秒」で、幸せを感じることができる時間を意味しています。この部分は、怒りの感情によって幸福を感じる時間が失われることを示しています。

まとめ

これらの名言は、英語の美しさと、言葉の力を感じさせてくれます。毎日の学習や生活の中で、これらの名言を思い出し、インスピレーションを得ることができれば幸いです。

また、各名言には文法の解説を加えました。何度も読んで対象となる文法の知識も身につけましょう。

ABOUT ME
minami
minami
サラリーマン/2児の父/元社会人大学院生
日々の英語学習の中での気付きを発信しているサラリーマン。
記事URLをコピーしました